7/1は相続税路線価公表日

本日7月1日は、不動産業界にとっても大きな節目となる日。

特に注目したいのは、国税庁が毎年発表する「路線価」の公表日であること。

路線価は、相続税や贈与税の算定基準となる土地の評価額であり、不動産市場の動向を知る上でも非常に重要な指標です。

今年2025年の路線価は、全国平均で前年比2.7%上昇し、4年連続のプラスとなりました。上昇幅も前年より0.4ポイント拡大しており、不動産価格の堅調な推移が続いていることが分かります。

この背景には、都市部を中心とした人口流入や、インバウンド需要の回復、さらには円安による海外投資マネーの流入などが挙げられます。

特に東京都心部や福岡市などでは、再開発やインフラ整備が進み、住宅地・商業地ともに高い上昇率を記録しています。

例えば、東京都区部の住宅地は5%もの上昇率となり、新築マンションの価格も過去最高水準に達しているエリアが増えています。

また、住宅ローン金利にも動きがあり、7月1日付でフラット35の最頻金利が2ヵ月ぶりに低下しました。これは住宅購入を検討している方にとっては朗報であり、金利動向は今後も注目が必要です。

一方で、地価や物件価格の上昇は、実需層にとって購入のハードルを上げている側面もあり、もはや弊社周辺の高円寺・阿佐谷・中野エリアで一般サラリーマンが持ち家を買うという行為はなかなか大変。

都市部の高騰を受け、郊外や地方都市への需要シフトも進んでいる一方で、やはり都心部の利便性に対するニーズは依然として根強く、皆さん大いに悩まれる所です。

弊社オフィスのあるニュー高円寺マンションは高円寺駅徒歩3分・築50年超の旧耐震・借地権物件ですが、フルリフォーム済み1DK・26㎡で2千万円前後で購入出来る為、子育てを終えたご夫婦に割と人気があります。

「旧耐震」で「借地権」となると銀行ローンが付きづらい為、強気の値付けをしても買い手が限られてしまうんですね。なので、ある程度のキャッシュをお持ちの方にとってはお買い得とも言えます。

将来的な住み替えも視野に入れた場合の出口戦略が難しそうに思うかもしれませんが、ここは賃貸に出せばすぐに借り手が見つかるので、投資用として所有し続ければ良いのです。

今後はライフステージに応じた戦略を見据えた不動産選びがますます重要になっていくでしょう。

7月1日は、こうした最新の市場動向を把握し、不動産戦略を見直す絶好のタイミングです。資産運用や住まい探しを検討されている方は、路線価や金利、地価動向にしっかり目を向けてみてはいかがでしょうか。

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